2016年11月21日

「この世界の片隅に」



「この世界の片隅に」見てきた。

「君の名は」もおもしろかったけど、こっちのほうが僕は好き。
たまたま戦中にたまたま呉の北條家に嫁いだ18歳広島出身の女の子の成長や生活を描いてるだけなんだけど、細部の作りこみが素晴らしくてそれだけでも魅せられる作品だった。

なによりも主人公のすずさんがとてもかわいい奥さんで、旦那の周作さんもいい男で(お人好し過ぎな感もあるけど。うちの妻曰く、「あいつぁヘタレだ」)、男や親の勝手で結婚が決まってしまうような時代でもこういう夫婦の在り方もいいよなとちょっと思った。
はじめて夫婦喧嘩するところなんて本当にほほえましい。
本人の意思とは無関係の結婚ってのは昔の話を聞いているとろくなことがなかったりするんだけど、結婚したくてもできない人が多いという昨今を考えるとそういうのもありなんじゃないかとも思わされる。

あと個人的に思うこととして、最初主人公にきつく当たってた義理のお姉さんが客観視できる形としてこのお話の主題をあらわしているように思いました。
いろいろネタバレになるからそれだけはこれ以上言わない。
僕がそう思っただけかもしれん。

まー早い話が、みなさん、劇場に「この世界の片隅に」を見に行きましょう。
笑ったり泣いたり胸をキュンキュンさせたりしましょう。
すずさんみてるだけで楽しいから、まじで。
 
ちなみに妻にいわれたのですが、僕の生まれたところの方言はなぜか中国四国とかぶる部分があって、映画見てるときはうちの実家にいるような感覚になったそうです。
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2015年12月30日

サカサマのパテマ



乱暴に要約すると
 
「親方ー!空に女の子が落ちていきます!」
 
っつー話です。
地味っちゃあ地味だし、「女の子に抱きつかれたいよね!!」という男子の下心から始まってそうな企画だし、似た設定の映画があったような気もしたけど(笑)、パズルのピースがつながるように話が進んで面白かったです。
年末年始、暇でレンタルビデオ屋にいってもなにもパッとしたものがなかったら、この作品を選ぶのもアリだと思います。
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2011年12月11日

劇場版 機動戦士ガンダムOO ―A wakening of the Trailblazer―

やっとガンダムOOの劇場版みた。

劇場版 機動戦士ガンダムOO ―A wakening of the Trailblazer― ...

個人的な感想としてはTVアニメ第1期で戦闘ものアニメの痛いところを突いたストーリーとラストのカタストロフィにワクワクし、第2期で所々に出てくる奇天烈な言動や「え?なにそれ怖い」な展開でガッカリさせられたガンダムOOなのですが、劇場版でキッチリしめるところはしめてて鑑賞後の感想はよく聞く感想より満足感があった。

劇場版で予算がついたのもあるだろうけど戦闘シーンが秀逸で、TVアニメのほうでもめるだけもめたキャラクター同士が助け合うものはジャンプ漫画にあるような熱さを感じざるを得ず、30過ぎのおっさんなのに思わず熱くなっちまいました。

最初はホラー入ってたけど、もとはといえばこの劇場版で終わらせるためにOOの設定は作られたわけで。
意思と知性を持ち、個と言う概念が曖昧で、対称・相手を自分の中に取り込んでからでないと理解するしかコミュニケーション手段を持たない、ぱっと見「人の体を侵食してくるなんて怖くて攻撃せざるをえないよね」みたいな、どう扱っていいかわからない人の領域を侵してくる地球外金属生命体とのぶつかりあい、というガンダムの名のつく作品ではじめて「人間vs人外」をやったんだけど。

これは映画ではよくあるネタだけどガンダム枠じゃない形で作られても面白かったと思う。

イオリア計画の出だしを最後にもってきたのも、今までのどんぱちをスッキリ収めるにはいい演出だったと思う。

最後のエピローグは・・・・・・正直笑ってしまって台無しだったように思うけどね。
もっと違うやり方はなかったのかなあ。

あと苦言をいいたいのは主人公のイケメンの、女の扱いのぞんざいさ・・・・・・ピンクの髪の子が最初から最後まで不憫すぎてなんともいえないよ、本当に(T_T)

それと1ファンとして思ってるんだけど、ガンダムとThe Backhornはやっぱりあわないと思う。
石川千晶さんやUVERworldはあうとは思うんだけど。

※追記
アニメで「シュタインズゲート」見て、主人公の声の人が同じなのを知ってると、いちいち主人公がしゃべるたびに「厨二病www」と思ってしまうのが苦しかった・・・・・・
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2011年06月05日

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

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※現在、6月5日、東日本大震災から3ヶ月経とうとしているときにこのレビューをかいています。

ジョージ・A・ロメロ監督は本来「生き返る死体」をホラー映画として扱わない。
グロテスクな形は印象付けるためのエッセンスとして、「生き返る死体」はその時々の社会を皮肉るための象徴として扱われる。
今回は高度情報化された社会を上手に、かつ笑えないレベルで皮肉っている。

マスメディアは市民のニーズから乖離した情報、もしくはヒステリックにならざるを得ない情報を延々たれ流す。
そのマスメディアが伝えない情報を、鬼の首を取ったように主観という名のバイアスを交えて多くの一般市民が発信し、多種多様なバイアスでまみれた情報網を作り出しさらに人々を混沌と恐怖に突き落とす。
主人公の映像学校の学生もまた陳腐な義務感から「真実を記録し、世界に発信すべきだ。それで救われる人間がいるはずだ」とカメラを回し続けるが、本来すべきことから離れ、自分が置かれてる現実から離れていく。

ただ、最後のほうで主人公が撮っていた映像の一部が流れるが、それを撮ったとき彼がどう思ったかを考えると複雑な心境になる。(その内容は見てのお楽しみということで)

人だったものが人を害す存在になって、さらに無法化した世界で人と人が害しあう、ジョージ・A・ロメロの映画はこのスタンスを崩さない。
崩さないで評価され続けるのは、いつだって人の世がままならないことの証明なんだろうと思う。



※2011年3月に東日本大震災があって、それからこの2年前の映画を見たんだけど、この2ヶ月間感じたことが、そのまま映画化されたような、なんとも不思議な経験をした。
感想からいうと、おもしろかったが、なんとも気持ちが悪い。
ちょっと前に目の前にしてなんともいえない怒りを感じたことが、わかりやすい形で風刺されてて、感情の反復がひきおこされてなんだかイヤな気持ちです。
作品自体は陳腐さが多少あるものの、緩急が隙なく効いてておもしろい。
ただ、自分も含めてだけど、「今」の痛いところをストレートに突かれた感がする。

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2010年10月01日

Descent part2みた。

前作


本作


前作は洞窟探検する「ケービング」というスポーツのスリルとハードさ、女性6人のパーティー内で起きた不和もあいまって、一級品に面白かったんだけど、2作目は普通のホラー映画になっていた。
それでも十分楽しめるレベルだったけど、製作側も物足りないと思ったのか最後に謎を残して、続編作るのかなあ。

ちなみにホラーアクションのFLASHゲームの話をしたことがあると思うけど、これに出てくる盲目で音でしか感知できないモンスターからヒントをえたってのは正直ある。
噂にはきいてるけど、チンパンジーも肉食をするそうで、その狩りの様子がこの映画のモンスターとかぶるんですよね。
噛みついたり、殴ったり、ぶん回して叩きつけたり、引き裂いたり・・・・・・
ちなみにテレビに出てるチンパンジーはアレ、子供だからおとなしいんだよ。
その証拠に肌がまだ白い。
野生動物は野生動物、だまされるなよ。
(バカな金持ちが個人的に飼って最終的に困ったという話もあったよね)




ついでに「戦慄迷宮」って映画も見たけど、



気軽に肩の力を抜いて観てね、ってかんじ。
こまけぇこたぁいいんだよ、って気持ちでね。
普通におもしろかった。
柳楽優也ってもう昔のイメージなくなっちゃったなあ。
前田愛って最近かわいいなあと思います、人妻ですが。
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2010年09月25日

「悪人」

映画の「悪人」をみてきた。
http://www.akunin.jp/index.html#/TopScene

重くて苦しくて、切な過ぎて涙が出てくるような美しい映画だった。
柄本明演じる、被害者の親父さんのセリフに胸を打たれた。
罪を犯した主人公は、罪を犯した後にそれを知ってしまい、さらに苦しんだ。
でもそれは美しいことだった。
自然に涙が出た。
いい映画だった。
日本人全員が見てもいい映画だと思う。
大切なことを知らずに人を見下してばかりの善人より、大切なことを知った罪人のほうが神々しく見えた。
それほど今の世の中は醜いのだろうか?

「あなたに大切な人はいますか?その人のことを考えるとどうしているか気になるような」

いるならばこの映画でその大切さで胸が奮えるでしょう。
いないならば爪を噛んで嫉妬するでしょう。
そういう映画です。






・・・・・・別に深津絵里のベッドシーンが見たいだけで見たわけじゃないんだからね!!!!
(でもそういうのも重要!)
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2010年06月27日

「告白」



※ちょっぴりネタバレしてる部分があります。




これは「教育」だったのか、「復讐」だったのかはわからない。

誰もが加害者になりうることをダイレクトに表現し、ストレートな悪意をいやみなく視聴者にさらけ出す、とってもイヤミでおもしろい映画だった。
長くてだれることの多い邦画にしては珍しく、時間を忘れてみられる凄みのある映画だった。
オチといえるオチはない、が、すがすがしいくらい人の嫌な部分をさらけ出し、そこから考えさせる映画だ。

客席の後ろの女の子たちが「ホラーじゃん」と話してたけど、そういう楽しみ方もあるだろう。
たしかにそのへんで自尊心あふれるバカがやりそうな話だしね。

誰だって自分を貶めたくない、安全なポジションにいたいと考えるものだけど、不思議とそのために弱い誰かを使う、自分に敵意のない誰かを殺す。
そのグロテスクな様が、子供を生徒に殺されたシングルマザーの女教師のたった一言から、ひとつの中学校のクラスで連鎖的にあらわになってくる。
多少のご都合主義的な設定はあるものの、だからこそ浮き立つものがある。

最後の松たかこ演じる女教師のセリフ「な〜んてね」は復讐者としてみせてはならない弱みを見せてしまったことへのごまかしなのか、それとも彼女の純粋なる悪意なのか。
彼女のキャラクターについて深く知りたいと思ってしまった。
被害者でもあり加害者、教育者であり知的な復讐者。
元生徒を冷静に追い詰めていく様には鬼気迫るものがあった。

彼女の中にも復讐に対する矛盾はあった。
だが、その演出を劇中くどく出さなかったからこそ、誤解される部分もあったと思うけれど、だからこそ彼女はアクの強い存在になった。
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2010年06月09日

「少年メリケンサック」見た。


少年メリケンサック スタンダード・エディション[DVD]

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いい作品だった!

作り手のパンク愛が伝わってくる映画だ!

典型的にダメなオッサンたちが、(ダメダメなまんまだけど)突き抜けてく感が気持ちよかった。

少年メリケンサックのようにガキの心をもったオッサンになりたいと思った!

ただでさえ可愛らしい宮崎あおいの喜怒哀楽全開の体当たり演技も良すぎる!

理不尽なオッサン4人に、世間なめてる小娘1人の部活っぽさもいい感じだった!

ただし!

盛り上がるところ、転機になるところまでがちょっとね、俺にはグダグダすぎた。

小ネタを交えてるんだけど、いまいち乗り切れなくて、後半と比べると本当にながーく感じた。

やっぱクドカン作品にゃ2時間は長すぎるような気がするんだよなあ。

ただそれでも、コインランドリーでヤングがその場で脱いだパンツを(もちろんケツ丸出し)、宮崎あおいがそのままゴミ箱へ捨ててしまうところとか、ああいうところとか最高にすきなんだよなあ。
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2010年02月28日

ゴールデンスランバー、みてきた



http://www.golden-slumber.jp/

超おもしろかった。

車のエンジンがかかった、それだけのシーンなのに、涙が流せた。

一言ではあらわせないくらい思うところがある映画だった。

欧米だと逃亡者モノは主に主人公の身体能力で切り抜けるところだけど、この映画はちょっとどころじゃなく違った。

思い出って重要だよね。

とにかく伊坂幸太郎、斉藤和義、ビートルズのどれかが好きなら見て損はない。

ちなみにエンディングテーマは大学の一年の時によくリピートで聞いてた、「幸福な朝食、退屈な夕食」だった。

YouTubeで検索すればライブ映像とか出てきます。

今聞いてもしびれる。
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2010年02月01日

バレット・バレエ

全編白黒で、色気のある映画。

名前の語呂のよさに魅かれたならば、それで見てもいいでしょう。

塚本晋也らしい、変態的かつ加速度があがっていく展開が好ましい。

なんというか、すべてに「肉体」を感じる。

また、ただのバイオレンス映画ではない。

個人的には、「根をはれない」ことの辛さが伝わってきました。


バレット・バレエ [DVD]

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テーマ曲がカッコイイ。

ツボにはまります。
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2009年06月29日

[●REC/レック]

スペイン産のホラー映画。
おもしろかった。
閉鎖空間、人を襲う感染者、広がる感染、繋がる伏線、謎の部屋。
1時間ちょっとくらいだけど、テンションの高さからいうとそのくらいの尺でちょうどいい感じだった。


苦手な人はみないほうがいいですよ↓

公式サイト
http://www.recmovie.jp/

予告編
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2008年06月26日

新劇場版エヴァンゲリヲン:序

レンタルしてやっとみた。

劇場でみればよかった、ほんと。

うちの小さいスクラップなTVでも充分すげーって思った。

なにさえアクションシーンがカッコイイんだ。

10年以上前のアニメとはいえ、アクションシーンは今見てもバケモノ的なカッコよさが斬新でイイと思うんだけど、新劇場版はもっとすごいことになってた。

細かいところまでギュンギュン動いてる。

しかもTVでやらないのもあってか、飛び散る体液の量もハンパない。

あとに控えてるEVA2号機・3号機の解体ショーとか、キツめのシーンはどうなることだろうねー。


それと、映画の内容とは関係なしでも、宇多田の[BeautifulWorld]は本当にいい曲だと思う。

耳になじむ。
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2008年03月30日

やわらかい生活




寺島しのぶと豊川悦司のかけあいが素晴らしい映画。

この二人の組み合わせはいい。

楽しくて、正直で、やさしい関係がこの二人に集中している。

すごく好感が持てる二人だ、これだけでもこの映画は観る価値があると思う。

寺島が着ている服のスタイリングもいいし、主人公の部屋にある小物、お風呂屋・蒲田の風景など映し出すものすべてに、製作者側の「ほっこりして欲しい」という意図がみえる。


ただ「やわらかい生活」というタイトルではあるものの、主人公が重度の躁鬱病ということが実はとてもヘビィである。

蒲田でのゆったりした生活をしながら、多種多様な男との逢瀬をくりかえし、共感を求めて嘘をつき、性欲におぼれる。

いろんな場面で主人公が表に出さない、プライドの高さや弱い本性が見えてくる。


いい意味で機微のきいた映画だと思う。

ラストで彼女が癒されたかどうかはわからない。

ただ、本当に大事なものに気づいたことと、涙を流せたことに僕は救いがあったと思いたい。
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2008年02月14日

時計じかけのオレンジ




キューブリック最高傑作だと思う。

暴力、セックス、ベートーベンをこよなく愛する不良少年アレックスが強制的に更正され、人間らしさを失ってしまう、というシニカルなストーリーなのだが、それよりもなによりも全ての場面にキューブリックの美学がドンと存在している。

音楽、セット、小物、画面構成、セリフ、役者達の表情、すべてがキューブリックらしさであり、30年以上経っても色あせていない。

キューブリックワールドを楽しむならこの作品が最高だ。

暴力表現もそれほどひどいとは思わないし(※)、キューブリックの映画見てみようかなあと思っている初心者にもオススメ。

※ただ、残念ながらこの映画をみて犯罪を起こした人間がいたのも事実。
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シャイニング




冬に閉鎖されるホテルでホテルの管理をすることになった作家家族。

そのホテルでは前の管理者の父親が自分の家族を斧で惨殺するという事件があり、この作家家族たちも・・・・・・

閉鎖された空間で親しい者が徐々に狂っていき、自分達に襲い掛かってくる、今では使い古されてそうなネタだが、ほとんど元ネタといっていいこの作品は今見ても見劣りしない。(それはほとんどのホラー映画が先人のネタを劣化コピーしてるせいか?)

まずこの作品には3つ、素晴らしい点がある。

1つ目はキューブリック監督独特の整然としていて、かつ斬新なカラフルな舞台作成。
最初の主人公の少年がホテル内を三輪車で行き来してるところではホテルの床の模様の鮮やかさに
ため息が出る。

2つ目は恐怖の対象を最初の方では小出しにして、徐々にその存在をチラつかし、クライマックスで気が狂いそうな恐怖に見事に突き落としてくれる。
最近は日本も米国も韓国もホラー映画は「怖いもと」をバラしてしまって興ざめしてしまう映画が多いけど、この作品ではそれを謎のままにしていた。
そう、論理とかで感情ではわからない、理不尽であることが一番怖いのだ。

3つ目は殺人鬼と化したジャック・ニコルソンより、追われる側の妻役の人の顔の方が普段から怖かったことだw

なにはともあれ、最後の方のエレベーターから大量の血が流れ出すシーンは圧巻だ。
ホラーが好きでまだ見てない人にオススメしたい。
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2008年02月06日

ロックンロールミシン




一時期、ベンチャーを起こそうとした人がいっぱいいた時期があったと思うんだけど、そういう人だとちょっと共感できる作品かもしれない。

インディーズで服のブランドを作ろうとした青年を、会社でうまくやれずやめてしまった主人公が見つめるという物語。

仲のいい気の合う仲間と一から何かをするのは、本当に気持ちいいし、心からウキウキするもんだ。

失恋の痛みとか、そんなの気にならないくらい。

でも、商売として、完璧を追求した時、それは厳しい壁となって彼らをチグハグにしていく。

自分に十分な実力はあれど、仲間たちの実力がたりない。(けっこーベンチャーによくある話だけどね)

徐々に社長の青年はいらつき、主人公はその一部始終を見守るしかなかった。

まぁよくある青春劇ですが、この行定勲という監督は瑞々しくとることに成功したんじゃないかと思う。

原作とは違うオチにしたものの、僕は僕でこのオチは好き。

どれだけ壊されても、頑張った結果は何かのカタチには残るものなんだよね。

本当にそれだけのことなんだけど、嬉しくなった。
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2008年02月04日

やわらかい生活




まず、寺島しのぶと豊川悦司のかけあいが素晴らしい映画。

この二人の組み合わせはいい。

楽しくて、正直で、やさしい関係がこの二人に集中している。

すごく好感が持てる二人だ、これだけでもこの映画は観る価値があると思う。

寺島が着ている服の組み合わせもいいし、主人公の部屋にある小物、お風呂屋・蒲田の風景など映し出すものすべてに、製作者側の「ほっこりして欲しい」という意図がみえる。


ただ「やわらかい生活」というタイトルではあるものの、主人公が重度の躁鬱病ということが実はとてもヘビィである。
(僕は躁はなかったものの、鬱病の経験者なのでわかるが、あのなんともいえない苦しい感じ、寺島しのぶはうまく演じられたと思う。程度の差はあれ、本当に自分も他人もワケわかんなくなるんだ)

蒲田でのゆったりした生活をしながら、多種多様な男との逢瀬をくりかえし、共感を求めて嘘をつき、性欲におぼれる。

いろんな場面で主人公が表に出さない、プライドの高さや弱い本性が見えてくる。

いい意味で機微のきいた映画だと思う。

ラストで彼女が癒されたかどうかはわからない。

ただ、本当に大事なものに気づいたことと、涙を流せたことに僕は救いがあったと思いたい。
posted by B.cos at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月03日

ゲルマニウムの夜【映画】




切れ味のいいナイフをみたような、「ゾクリ」とくる映画でした。

「TV局の影響下で映画を作りたくねえー!」という"一角座"のコンセプトのもと、上野公園の敷地内で特設映画館を作ってほとんど自主制作で作られた、企業や観客にいっさい媚を売らないゴリゴリ骨太の映画です。
("一角座"曰く、今の日本ではTVの協力を得ないと劇場での上映ができないそうです。稼がねばならないという制約と、自由に作れないという足枷がつくんでしょうね)

そういった確固たるコンセプトで作られたためか、原作のイメージをそのまま持ってくることに成功した稀有な映画なんじゃないかと思います。
見事に原作の、透明で静謐ではあるけれど黒々とした世界、を表現しています。

主人公の『朧(ロウ)』を、「青い春」で主役の松田龍平のライバル役で評価を得た新井浩文が演じているのですが(最近ではダイワハウスのCMに出てますね)、朧というキャラクターの透明さやエゴイストっぷりを魅力的に演じています。
特に序盤に人を殺した朧が鉄パイプを肩にかけて立っているシーンがあるのですが、その立ち居振る舞いがとてもいい。恐ろしくて、人として何か欠けてて、でも格好がいい。
朧という人格を巧く表現していると思いました。

僕は原作より先に映画のほうを見たのですが、それが正解だったように思います。
興味をもたれた方で原作をまだごらんになってない方は、映画のほうを先に見ることをオススメします。


注意:暴力表現と性的表現がかなりきついので、そういうのに弱い方はちょっとやめた方がいいかも。
あと、明確なオチや善悪、目的や努力もこの映画にはありません。ただ人の生き様を読む、"文学"としてみた方がいいです。(あとは一部変態チックなシーンもあるので、ネタとしてみるのもアリかもしれないw)
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暗いところで待ち合わせ【映画】




まずはじめに、

シンプルなショートに薄化粧の田中麗奈はいい!!

それが一番最初に言いたかったこと(笑)


原作を読んだ者としてかくので、映画から見た人とはちょっと違う感想になるかもしれないので注意。


一人、家に引きこもって生活している盲目の女性ミチル、その家に殺人事件の容疑者の男が潜伏したところから物語が始まる。

と、いうとハードなサスペンスものを想像するけど、実際はやわらかな人と人のふれあいの優しいお話。


まずはじめにこの製作者側は、本当に原作を愛しているということがよくわかった。

役者の演技も自然でしっかりキャラクターになりきっていたし、心情の機微も原作のそれをしっかり再現し、設定はいくつか違ったもののそれはそれで思った以上に効果ありで、細かいところまで作りこまれた、決して間違ってない、まっとうな綺麗な映画だと思った。

それぞれのシーンでは本当にそう思った。

ただ全体的に、原作を忠実になぞろうとしたせいだと思うんだけど、展開がもたもたしている。(正直、長すぎた)

たしかに自分の殻に閉じこもった男女が、特殊な環境で少しずつ少しずつ距離を縮めていくストーリーではあるけど、それでも映画としてはそこが惜しかったと思う。

TVCMで観た観客が「感動しましたー(笑)」とかいっている映画とかに比べれば、明らかにいい映画なのだが、途中眠くなった箇所がいくつかあったのが残念。


とにかく原作を読んでから観るか、読まないで観るか、それはアナタしだいということで。


それにしても役者が光る映画だったと思う。

田中麗奈とチェン・ボーリンに関しては・・・・・・いい意味でため息が出る。

佐藤浩市もよかった。
もう憎たらしい演技が憎々しくてたまらないw
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2008年02月02日

Vフォー・ヴェンデッタ




彼がやってる復讐は正しくないかもしれない。

アナーキストだからといってかっこいいとは言えない。

が、この作品は熱い!

やっぱり革命はいい!燃える!


少数派を弾圧することで完全に秩序化された社会に、一人のテロリストがひとつ、楔を打ち込むまでをエモーショナルに作り上げた映像作品だ。

計画は建造物爆破・暗殺などを繰り返しながら進み、最後に計画の準備ができたことを、主人公の"V"が余興で作ったドミノを倒すシーンで示すシーン。

そこで「ぞわっ」ときた。

また自分の後継者として愛するイヴィー(ナタリー・ポートマン)を試練を自ら課してしまう、この主人公のねじれてるけど、純粋な愛情の哀しさもいい。(本当にビックリの大どんでん返しだったよ。必要なシーンではあるけど)


ちなみにこの仮面の中の人は、マトリックスで増殖したり、ロードオブザリングでエルフの長やってた人なんだよ。
posted by B.cos at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする