2008年02月04日

やわらかい生活




まず、寺島しのぶと豊川悦司のかけあいが素晴らしい映画。

この二人の組み合わせはいい。

楽しくて、正直で、やさしい関係がこの二人に集中している。

すごく好感が持てる二人だ、これだけでもこの映画は観る価値があると思う。

寺島が着ている服の組み合わせもいいし、主人公の部屋にある小物、お風呂屋・蒲田の風景など映し出すものすべてに、製作者側の「ほっこりして欲しい」という意図がみえる。


ただ「やわらかい生活」というタイトルではあるものの、主人公が重度の躁鬱病ということが実はとてもヘビィである。
(僕は躁はなかったものの、鬱病の経験者なのでわかるが、あのなんともいえない苦しい感じ、寺島しのぶはうまく演じられたと思う。程度の差はあれ、本当に自分も他人もワケわかんなくなるんだ)

蒲田でのゆったりした生活をしながら、多種多様な男との逢瀬をくりかえし、共感を求めて嘘をつき、性欲におぼれる。

いろんな場面で主人公が表に出さない、プライドの高さや弱い本性が見えてくる。

いい意味で機微のきいた映画だと思う。

ラストで彼女が癒されたかどうかはわからない。

ただ、本当に大事なものに気づいたことと、涙を流せたことに僕は救いがあったと思いたい。
posted by B.cos at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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