2012年12月22日

1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター (双葉文庫)

1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター (双葉文庫) [文庫] / 五十嵐 貴久 (著); 双葉社 (刊)

「1985年の奇跡」「2005年のロケットボーイズ」に続く、五十嵐貴久青春三部作の3つめ。

地下鉄サリン事件、関西大震災直後を社会背景に、家庭に問題を抱える主婦が自分を変えようとコンビニのパートをはじめたところからあれよあれよと・・・・・・なぜかおばさんたちでバンドをはじめることに、というお話。

平凡すぎる主人公。
オトコ遊びが大好きでやることなすことムチャクチャな幼馴染、かおり。
友達がいない、万引き常習犯の主婦、雪見。
化石のような70年代ロックおばさん、新子。

なんていうか、面子がすでに面倒くさい。
が、なんだか嫌いになれない人たち。
「1985年の奇跡」「2005年のロケットボーイズ」もそうだったけど、五十嵐貴久はどーしよーもないヤツが頑張る姿を描くのがとてもうまい。
ただおもしろおかしくするんじゃない。
ただかっこよく描くわけでもない。
転んでも立ち上がる。
転んでも立ち上がる。
泥だらけでも立ち上がる。
理由はそれぞれあるけれど、大切にしたいものをもって彼らはがむしゃらになる。
それは第三者からすればみっともないことかもしれないし、無駄なことなのかもしれない。
後ろ指をさされることもある。
でも、自分で自分を好きになれる、これほど幸せなことがあるだろうか?
通勤電車で私は本を読むが、思ってた以上に心を揺さぶられ、恥ずかしながら人前で涙が出そうになった。
舞台や映画になったそうだけど、僕はここでこの最高の感動をとどめておきたいと思う。
いや、ほんとにね・・・・・・マジになって何が悪い!と。
posted by B.cos at 03:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
Posted by 投資の入門 at 2013年02月08日 16:07
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