2011年06月21日

やるやらで学ぶゲームの歴史、を読んだ

■やるやらで学ぶゲームの歴史
第一話:http://aamatome.blog31.fc2.com/blog-entry-1251.html
(全16話)

30代の人が懐かしむために見るなら2話から、もっと若い人はわからないなw

開発・供給・出資する側から見たゲームの歴史を、お互いに矛盾している資料からなるべく正解に近いほうに作り手が選択して作り上げた一本の歴史ストーリーというかなんというか・・・・・・とりあえずおもしろい。

@どういった経緯でコンピューターゲームが開発され、

A一般家庭に届くようになるまで安価になり、

Bさまざまなジャンルが誰によってどうやって生み出され、

Cそのなかで名作といわれたものがどんな状況で作られたか、

D全体として開発方式・供給方法がどのようにかわっていたっか

この5点を念頭に読んで、登場人物の視点を気にしながら読むと面白いと思う。

チェスの戦略みたいなものが見えてきて面白い。

できるだけローリスクハイリターンでいって、いざというときはバクチを打つ必要もあったりとかね。


誰もコンピュータに詳しくもなく、ましてやゲーム開発なんてやったこともない、そんなヤクザな業界の中だったからこそ、直感でアイデアが生み出されていったこと。

濡れ手に粟な状況で、ゲームとはいえないようなものまで売れてまさに「悪化が良貨を食い尽くす」だったアタリショック。

いいアイデアや、おもしろいものであったとしても、ユーザー層が知られなければ、供給のタイミングがずれれて、かつ需要と供給があわなければ・・・・・・売れない。

その失敗のせいで在庫になった基盤を社員に好きに使わせて、実は売れるゲームができて、ヒットメーカーが頭角をあらわすようになった経緯もあったりするけれども。(主に任天堂)

今でこそ、ディスクタイプの媒体だけで済んでるけど、昔はゲーム機に足りないハードウェア(主に音源やメモリ)があってそれを付け足してやっていかなきゃいけなかった話。

ハードを提供している会社と、ソフトを提供するサードパーティーの契約について。
(カセットのようなメモリまでを含んだハードウェアから、ディスク媒体へ移っていく時にこれもまた重要なキーになったんだけど)

FF3がなかなかファミコンから他の機種に移植されなかった理由に、退職した天才的な外国人プログラマーが本来ファミコンというハードでは出せないスピードを、本来のやり方にはない裏技を使って出していて、誰もそのコードを理解できなかったからだ、というのもおもしろかった。

(おもいっきりフィクション入ってると思うけど)それまで音源を土産に任天堂とCD-ROMを取り入れた構想を交渉し続けてきたソニーの久夛良木さんが、交渉決裂に入りプレイステーションを作ろうと立ち上がる第11話の「そして魔王は目覚めた」と、そのために当時のソニーの社長とやりあう第12話は熱かった。

そして昔からセガは安定していいものは作るが、やっぱりセガはセガでした。


個人的には満足な内容でした。

やっぱり好きなのはファミコン創世記あたりで「最先端の技術を使えばいいわけではなくて、使い古された技術や部品はノウハウも蓄積されてて量産もされているため、実はその最先端の技術を使うよりもおもしろいアイデアを実現しやすい」という考えは俺は大好きだなと思う。

現に最近では据え置きの機械よりもDSやPSPなどの携帯ゲーム機にヒット商品が多いような気もするけど、そういう累積もあるんじゃないかな。
posted by B.cos at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム製作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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